2020年10月31日 11月1日  朝日連峰 障子ヶ岳・天狗角力山

10月中旬の月が細いタイミングを狙っていたけど週末の天気はずっとダメ。
楽しみは全山紅葉と今秋初オリオン。
今年の秋、秋に限らず春から週末は天気に恵まれないことが多い。
紅葉も終わりかけ、10月末になってやっと晴れ、今月2回目の満月。

30日金曜日、午後半休ににして姫をピックアップ、東北道を北上した。
1031999

いちばん行きたかったのは飯豊、丸森を登って門内泊、そして梶川下り。
前週の台風通過後の寒気で稜線は雪となった。
10センチくらいの積雪、白くなった初冬の飯豊も楽しいだろうけど、今秋はまだ未紅葉なのだ。
で、かねてから気になっていて未踏の朝日連峰前衛の障子ヶ岳と天狗角力(テングスモウトリ)山の
周回コースを歩いてみることにした。
天狗角力ってちょっと気になる山名だし天狗避難小屋にも泊まってみたい。
朝日の避難小屋は広くてきれい。

この頃はわりと近くてちゃんと小屋が営業している北アルプスや八ヶ岳に登る気持ちが湧かない。
ヤツの2倍以上、片道400キロと遠くて営業小屋もない飯豊か朝日に行きたくなる。

大井沢を少し遡ったところにある登山口、週末晴天なのにケットラ2台。
103199

やっぱ東北の山は静かだ、この日に会った人は地元のソロ男性2人だけ。
一人は障子の稜線でスライド、もう一人は天狗小屋の先客。

華やかが苦手、杣人自認の自分としてはこの方が好き。

登山口の標高は550m、ちょうど紅葉のピーク。
103198



103197


青空があると紅葉は映える。


2時間くらい尾根道を登ると障子ヶ岳が見えてきた。

103196


谷筋に光があたると、言葉になりません。
103195

美しすぎて「死んじゃう!」。


1000m近くになると高木はほとんど落葉、でも青空、気持ちは晴れ晴れ。
103194


稜線に出たら月山、白ッ!
103193


1349mの紫ナデで稜線の道は西進から南進へ直角に変わる。

正面に障子。
103192

この稜線道がけっこう歩き辛かった。

小さなアップダウンがあってそれが急傾斜の直登と直下り。
登りはどってことないけど、下りは融雪でぬかるんでいてメチャ不安定。
身体が振られて疲れる。

103191

1時30分 障子のピーク着。
雪で真っ白になった以東が正面、重厚な以東の存在感がハンパ無い。

飯豊・朝日を愛する会、賛助会員証のTシャツを着ててっぺん証明。
103190

ふたりで月山。
103189


障子から天狗角力へ向かう途中で振り返ると、スパッと切れ落ちた東面が三角でかっこいい。
その後ろにはThe月山。

103188


今夜のお宿、天狗避難小屋が稜線から少し下ったところに見えてくる。
奥は雪をまとった朝日連峰主峰の大朝日、雲がかかってピークは見えてないけど。
103187

天狗角力のピークを踏んでから天狗避難小屋へ。
103186


先客のソロ男性が2階を使っていたので自分たちは1階を使った。


秋の日没は早い、5時には暗くなった。
そして5時20分には東の寒河江、天童の町明かりの奥、面白山あたりから満月が昇った。
103185



小屋内の気温は5℃弱、寒いと言えば寒いけどそれほどじゃない。
暇なのでシュラフにくるまってひと眠り。

9時過ぎに起き出して天狗角力のてっぺんに登った、まあ10分くらい。

満月なので撮りたかった今秋初オリオンはダメ。

けれども満月に照らされた白くなった朝日連峰が美しい。


小朝日 大朝日 西朝日に寒河江山。
103184 (2)


正面には以東。
103183

美しい!